第1回 5Bイタリア支部会(2/3)

続いてその2。



19日(火) ユーロスターに乗って(徒歩移動:13635歩/8.86km)

ローマで過ごすのはこの日の午前中まで。
時間に余裕があるので朝はゆっくりと朝食をとり、移動のための荷造りをする。
ホテルをチェックアウトする際、無効になっていたカードキーを返却し忘れ(わざとじゃないよ)、思い出の品としてもらってきた。
 「イメージしていた街並みとは少し違ったな、ローマ。落書きが多くて汚い。」
正直、こんな印象があったものの、最終日となると、それも良い味に感じるから不思議。

テルミニ駅で昼食を買い、Euro Starを待つ。
っていうか、何番線に入ってくるかすら表示されてない。
若干不安を感じつつ、適当に時間をつぶす。

そしてES乗車。
いよいよローマともお別れ。
”世界の車窓から”風に窓の外に向けてビデオを回す。
で、飽きて寝る。
14時ミラノ到着という、野球部マネの勘違いに期待をし、相当ワクワクしてくるが、実際は16時だった。

半円状の屋根が美しいミラノ中央駅。
電車を降りて、みんなすぐに級友の姿を探していたら、「5B ITALIA支部 御一行様」のプレートを持った人物が!
5年ぶりの再会だけど、全然変わっていなくて一安心。
女性陣は感極まってウルウル。

その後、shihoの友人(って表現にしておく)と合流し、宿泊先のホテルへ。
これがまた結構遠い。
最寄り駅から歩いて20分くらい。
なんとか到着し、各人、日本からのお土産を渡し、大いに盛り上がる。
そうこうしているうちに時間が過ぎ、今度はオペラ鑑賞のためにフォーマルウェアへ着替える。

スカラ座へはドゥオーモ駅が最寄り駅。
一同そこへ向かい、地上に出た瞬間これまたビックリ!
目の前に広がっている世界が、もう全然考えられない現実離れした空間だった。
(まぁ現実なんだけど)
ドゥオーモの綺麗なライトアップ、存在感には圧倒された。

そんな感動をしつつ、夕食はマック。
イタリアでしか売っていない、メニューを注文。(名前は忘れた)
とりあえず1.3倍くらいの量だった。

この旅一の贅沢観光、オペラ鑑賞。
スカラ座の扉を開けると、そこは本当に別世界。
正に貴族の社交場というのが相応しい、紳士淑女でいっぱいのロビー、豪華な内装。
スーツケースの4分の1を占領してまで、キチッとした格好を準備して置いてよかった。
クロークにコートを預け、いざ指定の席へ。
オッと!ステージの真ん前じゃん!
一生懸命に公式サイトを辿ったかいがあった。
で、恒例のフル録画開始。
オーケストラも目の前、俳優も目の前、レコーディング環境は最高。

2時間の公演もあっと言う間に終了。
カーテンコールが中々終わらないって事は素晴らしいオペラだったんだろう。
世界でも有数の歌劇場スカラ座で、このような体験ができたことは本当に幸せだ。

その後、地下鉄に乗って帰路につく。
中央駅でタクシーを拾うつもりだったが乗り過ごし、結局最寄り駅であるソンドリオにて下車。
流しのタクシーが一切拾えず、徒歩でホテルまで。
この時、明らかに怪しい人影が執拗に後ろをキープしてきた。
追い越させたと思えば止まって後ろにつき、振り返ると少し離れる。
10分くらい続いたのだろうか、俺は警戒オーラMAXで威嚇。
やっと退散していった。



20日(水) 水の都、ヴェネツィア(徒歩移動:21021歩/13.65km)

ミラノ滞在といいつつ、5日目はベネチア観光。
あいにくの曇りで、気温も非常に低かった。

朝8時前、ミラノからEuro Starに乗りベネチアへ出発。
約2時間の乗車だったけど、4人とも疲れがたまってきたのか、ほとんどすぐに爆睡
。 ベネチア到着後、今度は船に乗ってムラーノ島へ。
船の一番後ろを陣取り、妙にハイテンションになった。

ムラーノ島というのはベネチアングラス産業の中心なのか、様々なショップや工房が建ち並ぶ。
始めにガラス職人が実際に作業をしているところを見学。
若干迷ったけど。
ブラブラと島内を歩きつつ、女性陣は「かわいい」を連呼しながら各店舗にてショッピング。
E.T.は手頃なお土産がないか、冷静に吟味。

お腹も空いてきたので近くのレストランへ入店。
日本人の奥さんがいるというウェイターが、流暢な日本語で、E.T.らの相手をしてくれた。
どうやら小田急線の町田駅にゆかりがあるらしい。
E.T.は手長エビのパスタ、女性陣はイカスミのパスタと何かのピザを注文。
観光客向けなのか量的にはちょうど良く、ローマの時のように残さず食べることができた。
デザートのチョコレートケーキが、これまた絶品。
とろける〜って感じ。

腹ごしらえも終わり、ムラーノ島の本来の目的、ガラス工芸美術館へ向かう。
・・・が、無い。
明らかに居住区と思われるエリアまで足を伸ばしても、美術館は見あたらない。
その辺の人に訪ねたところ、「ここまっすぐだけど、今日は閉まってるよ」とのこと。
仕方ないので、扉の前で記念撮影だけして島を出発。

そろそろ夕方という頃、今度はベネチアの本島(?)へ向かい、散策をした。
こちらは活気のある街で、色んなお店が所狭しと建ち並び、そして観光客も多かった。
明かりがついてくると、オレンジ色の幻想的な雰囲気に、一同感激。
寒さも若干忘れたかも。

水の都を堪能した一同は、Euro Starでミラノへ。
車体の行き先表示がミラのでなかった事、車両番号が微妙に違う事に不安を覚えながら乗車。
中央駅からの移動がおっくうになり、タクシーでホテルへ。
この日も疲れてすぐに就寝。



21日(木) ミラノにて(徒歩移動:20298歩/13.19km)

shihoを観光ガイドに、ミラノの街を探検。
ブランドショップが建ち並ぶエリアでは、「おぉ、ファッションの街ミラノを歩いてるぜ〜!」と行った気分。
全体的に街並みに統一感があって、美しいね。
日本と同じように建物の感覚や道幅、路駐の多さは変わらないのに、不思議だ。

ミラノに行ったらこれは見ておけとばかりに予約した、レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」を鑑賞。
美術やキリスト教、ヨーロッパの歴史に詳しいわけではないのだけれど、「あぁ、これがか」と。
実物を自分の目で見て確かめないと気が済まないE.T.にとっては、非常に良い経験だった。

今度はミラノ初日に感激したドゥオーモのてっぺんに登る。
下から見上げたドゥオーモも素晴らしいが、登ってみて驚きの素晴らしい発見をした。
と言うのも、上に上がってきても細かい作り込み(装飾)がされていたから。
柱の一つ一つ、屋根の飾り、紺だけでかいにも関わらず、細部にわたって手が込んでいる。
まさにGJ!
そしててっぺんから見渡すミラノの街並みが本当にキレイ。(スモッグ発生で空気は汚いけど)
E.T.は感激しすぎてボーッと眺める事しかできなかったよ。

感動のドゥオーモを後にし、次はshihoの自宅へ突撃。
今回の旅で最大最重要の目的だ。
駅では切符券売機が1台しか稼働しておらず、しかも残り1台もお釣りがないといって売ってくれない。
そうこうしている間に発車時刻は迫る。
とりあえず何とか切符を人数分買って駆け込み乗車。
混雑する車内で20分ほど揺られ、到着。
E.T.の希望で、その辺のスーパーへ。
帰りの荷物を入れるバッグと食料品を調達。

すっかり暗くなった頃、やっとshihoの自宅へ到着。
門をくぐると中庭があり、なんとなく魔女の宅急便でキキが住んでいる家のようだった。
部屋も広くて天井が高い!
日本の部屋はウサギ小屋とはよく言ったものだ。
shihoとその友人の手料理を食べ、ワインとカンパリソーダを飲みながら、久々の会話を楽しむ。
何年経っても、お互い話し方や関係は変わらないんだなぁっと、しみじみ。
あっと言う間の一時だった。

帰りは各駅停車でまったり、かつ終電ギリギリで移動。
「明日は日本へ帰る日か、イタリア最後の夜だなぁ」なんて感傷に浸りつつ就寝。


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